メットライフ生命保険とハビタスケア、東京大学大学院薬学系研究科は2016年8月2日、科学的エビデンスに基づく疾病予防プログラムを共同開発することに合意したと発表した。生活習慣病や認知症、がんなど、疾病予防の取り組みが求められる領域で、人工知能などのデジタル技術を活用した生活改善アドバイスなどを行う「これまでに例を見ないヘルスケアサービス」を開発する。

 東京大学大学院 薬学系研究科 教授の新井洋由氏および富田泰輔氏との共同研究で構築した科学的知見をベースに、顧客一人ひとりの健康状態に合わせたプログラムを開発することを狙う。多様化する顧客のニーズやライフスタイルに対応すべく、ライフログ管理や遺伝子情報、ビッグデータ解析などの活用も視野に入れているという。

 当初は、生活習慣病と認知症に関する予防プログラムの開発に注力し、将来的にがんなどへ範囲を拡大する考え。革新的な保険商品・サービスの開発にもつなげる狙いだ。

 メットライフ生命は、従来の保険会社の価値領域を超えた新しい商品・サービスを提供し、顧客の健康で豊かな生活をサポートする「ヘルス&ウェルネス」施策を推進中。今回の疾病予防プログラムは、その柱の一つになるものという。