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HOMEエネルギーメガソーラー > SBエナジー、太陽光への出力抑制を蓄電池で回避、壱岐で実証

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SBエナジー、太陽光への出力抑制を蓄電池で回避、壱岐で実証

TMEIC、オムロン、日産自動車が協力

  • 金子 憲治=日経BPクリーンテック研究所
  • 2016/08/01 16:58
  • 1/1ページ
バーチャルパワープラント構築事業のイメージ
(出所:SBエナジー)
[画像のクリックで拡大表示]
実証の対象となる「壱岐ソーラーパーク」
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]

 ソフトバンクグループで再生可能エネルギー事業を手掛けるSBエナジー(東京都港区)は7月29日、長崎県壱岐島で、バーチャルパワープラント(VPP)構築事業を実施すると発表した。同島で始まっている再生可能エネルギーに対する出力抑制を、分散する蓄電池の活用で回避する仕組みを検証する。

 SBエナジーは、経済産業省の「VPP構築実証事業」の補助事業者である一般財団法人・エネルギー総合工学研究所(東京都港区)から、間接補助事業者に採択された。同事業では、再エネ発電設備と電気自動車(EV)を含む需要家側の蓄電設備を統合的に制御することで、仮想の発電所のように需給を調整することを目的としている。

 壱岐島における再エネの接続可能量(30日等出力制御枠)は5.9MWと算定されている。今年3月末に1MW のメガソーラー(大規模太陽光発電所)が稼働したことで接続済みの再エネ電源は6MWを大きく超え、九州電力は今年4月に同島で初めて出力制御の指示を出していた。接続申し込みの受付済み案件を入れると、壱岐島の再エネ電源は10MWを超えており、今後、出力抑制の頻度は増えていく可能性が高い。

 今回のVPP構築実証事業では、同島で壱岐開発(壱岐市)の運営する「壱岐ソーラーパーク(出力1.96MW)」に課せられる出力抑制分の電力を対象に実施する。出力制御の指示によって抑制される予定の電力を、壱岐島内の需要家に点在する蓄電設備に充電することで島内系統の需給バランスを維持しつつ、出力抑制を回避する。

 活用する蓄電設備は、既設の定置型蓄電設備のほか、日産自動車が壱岐市役所に無償貸与しているEV、壱岐市内の一般家庭に新たに設置する蓄電設備などになる。

 従来、九州電力は、「壱岐ソーラーパーク」に対する出力制御御の指示を、発電事業者である壱岐開発に出してきた。今回の実証では、出力制御を実施する前日にアグリゲーターであるSBエナジーに指示を出す。

 SBエナジーは、これを受け、分散する蓄電設備の容量情報を収集し、出力制御指令の前日に、必要となる蓄電設備の空き容量を確保するための制御を遠隔で行う。さらに、出力制御を実施する当日には、最終的に確保した蓄電設備の空き容量分を差し引いた出力制御指令をリアルタイムで太陽光発電事業者(壱岐開発)に出す。

 実証期間は、2016年7月25日~2017年2月28日。「壱岐ソーラーパーク」にパワーコンディショナー(PCS)を納入した東芝三菱電機産業システム(TMEIC)が協力会社として参加する。同社は、メガソーラーに対する出力抑制を、蓄電池で回避する事業モデルについて検討している(関連記事)。また、小型PCSメーカーとしてオムロン、EVメーカーとして日産自動車が協力会社として参加する。

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