韓国・LG化学製のLiイオン蓄電池を併設
韓国・LG化学製のLiイオン蓄電池を併設
(出所:日本グリーン電力開発)
[画像のクリックで拡大表示]

 大和証券グループの投資部門である大和PIパートナーズ(東京都千代田区)は7月6日、北海道苫小牧市に建設中の蓄電池併設型のメガソーラー(大規模太陽光発電所)「苫小牧メガソーラー第一発電所」に対し、匿名組合出資を行ったと発表した。

 同発電所は、約78haの事業用地に38.4MWの太陽光パネルを設置する。系統連系するパワーコンディショナー(PCS)の定格出力は25MW。蓄電池の容量は10MWh(出力20MW)となる。パネルは中国・ジンコソーラー製を採用し、韓国・LG化学製のLiイオン蓄電池を併設する。EPC(設計・調達・施工)サービスは富士電機が担当する。

 蓄電池はメガソーラー出力の短周期変動を平滑化するのに活用する。太陽光の急峻な出力アップ時には充電し、急峻な出力ダウン時には放電することで、変動幅を緩和する。

 買取価格は40円/kWh(税抜き)で、2018年8月に運転を開始する予定となっている。

 同発電所には、ドイツの資産運用会社であるアキラ・キャピタル、日本グリーン電力開発(東京都千代田区)も匿名組合出資を通じて資金を提供。みずほ銀行をアレンジャーとするプロジェクトファイナンスを組成した。 アセット・マネジメントは、GIキャピタル・マネジメント(東京都千代田区)が担当する。

 大和PIパートナーズは、「今後も拡大の進むエネルギー・インフラ関連資産への開発投資を積極的に推進し、エネルギー供給構造の転換に貢献していく」としている