新地域医療 MBCシステムの管理者PC画面イメージ
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スマートフォン、タブレット端末の画面イメージ
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MBC部門に設置された80インチ大型モニターで患者宅や車両、スタッフなどの状況を把握
MBC部門に設置された80インチ大型モニターで患者宅や車両、スタッフなどの状況を把握
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 ゼンリンデータコムは、位置情報を活用したソリューション「いつもNAVI 動態管理サービス」を訪問診療、訪問看護、訪問リハビリ、訪問介護などに応用し、「新地域医療 MBCシステム」としてバージョンアップした。同システムは、祐愛会 織田病院(佐賀県鹿島市、織田正道理事長)の協力を受け実現したもの。医療従事者を中心とした多職種が地域に出て行く医療体制「メディカル・ベースキャンプ」(MBC)において運用されている。

 織田病院が取り組むメディカル・ベースキャンプ方式とは、病院を基地(ベース)とし、退院直後の病状の変化しやすい期間(約1~2週間)に入院中のケアを在宅で継続するために訪問診療サービスを提供するもの。在宅も1つの病棟(在宅病棟)と考え、医師や訪問看護師、理学療法士、医療ソーシャルワーカー、介護福祉士、ケアマネジャーなど多職種をMBC部門に配属し、切れ目のないケアを実践する取り組みである。

 新地域医療 MBCシステムのベースとなった「いつもNAVI 動態管理サービス」は、スマートフォンやタブレットの位置情報(GPS)を活用し、車両の運行管理や業務スケジュール管理など、移動を伴う業務の効率アップを目的としたクラウド型ソリューション。車両やスタッフの位置、業務状況をリアルタイムに視覚化し、把握することによって、移動を伴う業務に対して車両位置や業務状況を的確に判断しながら、状況に応じた的確な業務指示やフォローを迅速に行うことを可能にする。

 織田病院では、2015年10月から訪問看護業務、訪問リハビリ業務で一部トライアルを実施。患者宅や車両、スタッフの位置を地図上にマッピングして80インチ大型モニターで状況把握に利用。的確な業務指示の実施と業務効率化のほか、在宅患者の緊急連絡時の対応にも活用している。