太陽光パネル大手の米サンパワー(SunPower)社とフランスの独立系エネルギー開発事業者であるTenergie社は7月25日、Tenergie社がフランス国内で手がける複数の太陽光発電プロジェクトにサンパワーが太陽光パネルを供給すると発表した。合計の設備容量は29.9MWに達する。

 プロジェクトの内訳は、屋上設置が157件で合計設備容量は26.8MW、地上設置が2件で同3.1MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)などである。いずれもサンパワー社の「E-シリーズ」太陽光パネルを採用する。

 建設が既に開始されているプロジェクトもあり、Tenergie社は2018年末までに全プロジェクトが稼働すると見込んでいる。

 Tenergie社はフランス南部のエクサンプロヴァンス(Aix-en-Provence)を拠点とし、フランスやイタリア各地で、200MW分の太陽光と風力による発電所資産を保有、運用している。

 サンパワー社は、ここ数カ月で200MW以上の太陽光パネルをフランス国内のプロジェクトに対して供給する契約を受注している。これらの案件で同社が供給する太陽光パネルの多くは、フランス国内の同社工場で製造されるという。

 米サンパワーは、フランスを拠点とする国際石油資本のトタル(Total S.A.)が64.65%の株式を所有する系列子会社となっていることもあり、今後もフランス国内や仏領地域での太陽光発電プロジェクトでビジネスを拡大する見込みである。