イクレイは自治体の持続可能な取り組みを支援している
イクレイは自治体の持続可能な取り組みを支援している
(出所:ICLEI World Congress 2015 Report)
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 長野県は7月21日、2007年から欧州で開催されてきた「地域再生可能エネルギー国際会議」を、日本で初めて開催すると発表した。主催は長野県と環境省、イクレイ(ICLEI、持続可能性を目指す自治体協議会)、共催は信州大学。場所は信州大学国際科学イノベーションセンター(長野市)、日時は2017年9月7~8日。

 同国際会議は、再エネの普及拡大を目指す地方自治体の課題解決を目的としたもので、これまでイクレイと独フライブルク市の共催で行われてきた。今回、イクレイとフライブルク市、日本とドイツの環境省の協力を受けて、2016年から取り組む日独自治体連携プロジェクトの一環として開催する。

 再エネと省エネの最新状況、それらを将来的にも拡大させる展望について、ドイツや日本、その他の国の優良な事例を共有するとともに、「再生可能エネルギー100%地域」の実現に向けた取り組みなどについて意見交換する。

 国内の自治体や再エネ関連企業・団体のほか、ドイツ環境省および地方自治体・交通公社・再エネ関連企業が参加する。最終日となる9月8日には、長野県の阿部守一知事と国内地方自治体の首長、フライブルク市長、ザーベック市長、ラインフンスリュック郡長が参加する首長サミットを開催する予定。

 同国際会議について阿部知事は、7月21日の定例会見の場で、「海外の先進事例を学ぶと同時に、これまで長野県が取り組んでいる成果についても広く世界に発信する契機にしていきたい」と語った。