ヘルスケアベンチャーのFiNCが2016年7月26日、ウエアラブル活動量計大手の米Fitbit社と連携することを発表した。連携対象となるFitbit社のデバイスで取得した睡眠・心拍・歩数のデータをFiNCのアプリに自動で転送する仕組みを構築。利用者が自らデータを入力する手間を省くことで、手軽な健康管理を目指す。同年8月1日より連携を開始する。

FiNC 代表取締役社長 CEOの溝口勇児氏
FiNC 代表取締役社長 CEOの溝口勇児氏
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 26日の発表会に登壇したFiNC 代表取締役社長 CEOの溝口勇児氏は、今回の連携により自動でバイタルデータを取得できるようになることを受け、今後は「ウエアラブル端末との連携でデータを簡単に蓄積でき、無意識でも健康になれるのではないか」と語った。

 FiNCは、個人や企業従業員の心身に関するデータを蓄積する取り組みをFitbit社との連携で加速し、現状を把握するだけでなく、将来のリスク予想につなげたい考え。「従業員の健康を管理する側が最も欲しい情報は、今いる従業員が今後どのようになるのかという未来のデータ。これがわかれば、問題が起こる前に対策を打ち、予防することができる」(溝口氏)。

米Fitbit社 バイスプレジデントおよび事業部長 アジアパシフィックのSteve Morley氏
米Fitbit社 バイスプレジデントおよび事業部長 アジアパシフィックのSteve Morley氏
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 発表会には米Fitbit社 バイスプレジデントおよび事業部長 アジアパシフィックのSteve Morley氏も登壇。今回の連携については、「健康意識の高い日本での取り組みを嬉しく思っており、Fitbitのさらなる国際化を進めていきたい」(Steve氏)とコメントした。