人の動きを検知し、人に合わせて動いてくれる――。信州大学が開発する「curara(クララ)」はそんな生活動作支援ロボットだ。同大学は2016年7月21日にcuraraの試作モデル発表会を開催し、「パンツタイプ」の3号機を披露した。

 
信州大学 繊維学部 機械・ロボット学科 バイオエンジニアリングコース 信州大学 国際ファイバー工学研究所 併任教授の橋本稔氏
信州大学 繊維学部 機械・ロボット学科 バイオエンジニアリングコース 信州大学 国際ファイバー工学研究所 併任教授の橋本稔氏
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curaraは、利用者自身がロボットを装着する“ウエアラブルロボット”。その下肢モデルに当たる今回のパンツタイプは専用のズボンをはき、ズボンの適切な位置にモーターなどのパーツを装着するもので、人の動きを検知して歩くことを助けてくれる。下肢モデルのほかに上肢モデルがあり、2つを組み合わせることで上半身と下半身双方をカバーする。上肢モデルも同じく現在3号機を開発しており、下肢モデルと合わせて「2019年の実用化を目指す」(信州大学 繊維学部 機械・ロボット学科 バイオエンジニアリングコース 信州大学 国際ファイバー工学研究所 併任教授の橋本稔氏)という。