再生可能エネルギー開発事業者である米EDF Renewable Energy社は7月13日、太陽光パネル大手の米ファースト・ソーラー(First Solar)社から連系出力179MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)プロジェクト「Switch Station 1」および「Switch Station 2」を6月下旬に買収したと発表した。

 同プロジェクトは現在、ネバダ州クラーク(Clark)郡で建設が進められており、それぞれ今年7月および9月の完成と運転開始を見込んでいる。

 ネバダ州の大手エネルギー事業者であるNV Energy社のグループ会社が、同プロジェクトが発電した電力の全量と環境価値を買い取る予定である。両社間で3件の電力購入契約(PPA)が締結されているという。

 同プロジェクトの用地は米政府機関である土地管理局(BLM)が管理しており、「Dry Lake Solar Energy Zone (SEZ)」という指定を受けている。SEZは、未利用地でメガソーラーの建設を奨励するBLMの施策である。

 ファースト・ソーラー社製のカドテル(CdTe)系太陽光パネルと1軸の追尾式架台を採用している。フル稼働時にはネバダ州の世帯約4万6000軒の電力需要を賄えるだけの電力を供給可能という。これは、年間に26万5000tの温室効果ガス排出量を抑制することに相当し、乗用車に換算すると年間5万2000台分になるとしている。

 EDF Renewable Energy社のRyan Pfaff執行副社長は、「Switch Station 1と2の買収によって、太陽光エネルギー資源が世界でもトップクラスのネバダ州への参入を果たした。同州で、今後数年にわたってメガソーラーをさらに建設することを検討中だ」と述べている。

 EDF Renewable Energy社は北米では最大の再エネ事業者の1社であり、太陽光、風力、バイオマスなどのプロジェクトで合計9GWを開発してきた実績を持つ(関連記事)。

米EDF Renewable Energy社がFirst Solar社から買収した179MWのメガソーラー「Switch Station1とSwitch Station2」
米EDF Renewable Energy社がFirst Solar社から買収した179MWのメガソーラー「Switch Station1とSwitch Station2」
(出所:Business Wire)