国立がん研究センター中央病院大腸外科でのダビンチ手術の様子
国立がん研究センター中央病院大腸外科でのダビンチ手術の様子
[画像のクリックで拡大表示]

 国立がん研究センター 中央病院は2016年7月19日、内視鏡手術支援ロボット「da Vinci Surgical System(ダビンチ)」を用いた大腸がん手術の医師向けトレーニング症例見学施設の認定を受けたと発表した(プレスリリース)。日本国内では、静岡がんセンターと藤田保健衛生大学病院に次ぐ3施設目。

 医師がダビンチを用いた手術を行うためには、関連学会などが推奨するトレーニングが義務づけられている。トレーニングの1つに、ダビンチ製造販売元の米Intuitive Surgical社から症例見学施設としての認定を受けた施設での見学がある。「ロボット手術の経験が豊富で質の高い内視鏡手術を行っている、世界でも限られた施設しか認定を受けられない」(国がん)という。

 ダビンチを用いた大腸がん手術は、保険がまだ適応されていない「極めて先進的な治療法」(国がん)。国立がん研究センター中央病院 大腸外科では、臨床試験としてその安全性を確認し、術後の後遺症が少ないことなどを発表してきた。今回の認定は、同科のダビンチ手術技術や、40例を超えるダビンチ手術実績と良好な成績が認められたものとしている。