スタンダード7.4kWhタイプ
スタンダード7.4kWhタイプ
(出所:東芝ライテック)
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ハイブリッドタイプ屋外モデル5.0kWh
ハイブリッドタイプ屋外モデル5.0kWh
(出所:東芝ライテック)
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 東芝ライテック(神奈川県横須賀市)は、家庭用蓄電システム「eneGoon(エネグーン)」の新製品を発表した。代表的なシステムの場合、容量7.4kWhのタイプで307万9600円、5.0kWhで265万3000円(税別)となる。

 容量はそのままで従来モデルより小型化した「スタンダード7.4kWhタイプ」、太陽光発電と直流のまま連係できるDC(直流)リンク方式を採用した「複合型パワーコンディショナー(PCS)」を採用した「ハイブリッドタイプ屋外モデル5.0kWh」の計2機種を7月に発売する。

 両製品とも、負極にチタン酸リチウムを採用した東芝独自のLiイオン蓄電池「SCiB」を搭載する。太陽光発電と連係した充放電回数の多い場合でも劣化が少なく長寿命という。1万5000回の充放電時でも80%以上の容量を維持できるという。

 また、蓄電池の電力容量を最大原に活用できる「SOCレンジ」100%を実現した。「SOCレンジ」とは、完全充電状態を100%、完全放電状態を0%とし、実際に電池を使える充電状態の幅の広さを示す。

 「東芝HEMS(住宅エネルギー管理システム)」と組み合わせることで、スマートフォンから蓄電池の運転状況を確認できる。

 「スタンダード7.4kWh」タイプは、蓄電池容量などの基本性能を維持しながら、従来モデルから体積比で約11%小型化し、設置性を改善した。設置場所は屋外。本体寸法は幅780mm×奥行き300mm×高さ910mm、重さは約133kg。代表的なシステムの希望小売価格(税別)は307万9600円。

 「ハイブリッドタイプ屋外モデル5.0kWh」は、従来、蓄電池を屋内に設置するタイプのみだったが、今回蓄電池本体を屋外に設置する新モデルを追加した。蓄電池本体を屋内に設置する場合、あらかじめ空間を考慮する必要があるため、既設住宅では設置が難しい場合があった。屋外モデルの追加により既設住宅でも設置しやすくなった。

 蓄電池は容量5.0kWhで、本体寸法は幅780mm×奥行き300mm×高さ910mm、重さは約92kg。ハイブリッドPCSは定格出力4.8kW、DC/DCコンバーターは定格出力2.2kWで、いずれも屋外壁掛け設置。代表的なシステムの希望小売価格は265万3000円。