スマートフォン、骨伝導スピーカーなどを用いた歩行補助システムの概要イメージ
スマートフォン、骨伝導スピーカーなどを用いた歩行補助システムの概要イメージ
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ALS患者等向け非接触型スイッチの概要イメージと設置例
ALS患者等向け非接触型スイッチの概要イメージと設置例
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点字による英語教材の翻訳に有効なシステムの概要イメージ
点字による英語教材の翻訳に有効なシステムの概要イメージ
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 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、福祉用具開発3テーマへの助成を実施する。対象の3テーマは「歩行補助システム」「ALS患者等向け非接触型スイッチ」「英語対応点字翻訳システム」。

 歩行補助システムでは、視覚障害者の自立歩行を補助するため、全地球航法衛星システムと準天頂衛星システムを組み込んだ高精度位置情報検出機器を使用。歩行経路の目印情報をクラウドに登録して使用者専用の地図データベースを作成し、歩行を補助するシステムを開発する。助成予定先は、ニュージャパンナレッジとフォルテ。

 ALS患者等向け非接触型スイッチの開発は、視線や目・瞼の動きで意思伝達装置などを操作するもの。視線の検出精度向上のために、患者単位でパラメータ調整を行う機能を追加。さらに、目やまぶたの動きを画像解析する機能を新たに加えて患者毎の動きの大きさを測定し、動きの大きさからON/OFFが調整できるようにする。助成予定先はエンファシス。

 英語対応点字翻訳システムでは、従来の表記方式である「アメリカ式表記(EBAE)」から、「統一英語点字(UEB)」への変換機能を開発する。再点訳することなく読者へ提供することで表記方式の違いによるバリアを取り除くとともに、点訳作業の負担軽減を目指す。助成予定先はテクノツール。