ナースコール連携のイメージ
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スマホによる3点認証のイメージ(アプリケーションは両備システムズ)
スマホによる3点認証のイメージ(アプリケーションは両備システムズ)
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 京都大原記念病院グループは、スマートフォンをナースコールのハンディー端末や各拠点間の内線などに利用できる内線スマートフォンソリューションを導入した。NTT西日本の「クラウドPBXサービス」を活用した。今後は、医療情報システムと連携し、医療データの閲覧や記録作業にもスマートフォンを利用できるようにしていく。

 クラウドPBXサービスにより、スマートフォン1台で内線通話やナースコールの一斉同時呼び出しが可能になるため、呼び出し患者の最寄りの看護師による迅速な応答が可能になる。また、内線通話には院内ネットワーク用の無線LANアクセスポイントを利用できるため、従来のようなPHS用アンテナなどの設備が不要になる。

 今後、スマートフォンをバーコードリーダーとして利用することにより、患者情報の表示、点滴注射などの際の患者・実施者・輸液の3点認証にも利用していく計画という。さらに、電子カルテ情報の表示や医療スタッフ間のチャット、ドアホンの応答、多言語翻訳などもスマートフォン1台に集約できる。

 京都大原記念病院グループ 京都近衛リハビリテーション病院の担当者は、導入したソリューションについて次のように述べている。「スタッフは患者の対応で常に病院内を動いているため、 スマートフォンでナースコールが受けられるのはとても便利。特に夜間帯などはスタッフの人数も少ないため、この機能により安心感が増す。院内の通信環境の充実や先進的なICTサービスの導入により、さまざまな効率化についてNTT西日本と検討している」。