「遠野ウッドペレット工場」のボイラー設備(正面手前)とORC設備(ボイラー設備に接続する奥の建物)
「遠野ウッドペレット工場」のボイラー設備(正面手前)とORC設備(ボイラー設備に接続する奥の建物)
(出所:協和エクシオ)
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 協和エクシオは7月17日、福島県いわき市遠野町で、木質ペレット製造向け熱電併給(コージェネレーション)設備が完成したと発表した。遠野興産(いわき市)から受注し、工事を進めていた。

 協和エクシオは、廃棄物処理や水処理、リサイクル施設や木質バイオマス利用施設などの再生可能エネルギー施設の建設・運転・維持管理業務などを手掛ける。’

 遠野興産が自社工場内に建設を進めていた木質ペレット工場「遠野ウッドペレット工場」に導入する。木質ペレットを製造する上で必要となる熱と電気を供給する熱電併給設備、木質バイオマスを燃焼する燃焼炉、熱を取り出すサーマルオイルボイラー、熱(温水)と電気を作るORCユニットから構成される。

 燃焼炉には、オーストリアPolytechnikの製品を採用した。サーマルオイルボイラーの熱出力は最大3950kWで、約250度で循環するサーマルオイルを310度まで昇温させる。また、ORCユニットは、イタリアTurboden製で、最大708kWの電力と3192kWの温水(90度)をつくる。

 今後、試運転を重ねた後に引き渡す予定。6月26日、林野庁や福島県農林水産部、いわき市長らの来賓、同社を含む関係者の出席のもと竣工式を開催した。