熊本地震後の益城町で施工中のメガソーラーの様子
熊本地震後の益城町で施工中のメガソーラーの様子
土木工事を一時的に中断した。2016年4月27日に撮影(出所:日経BP)
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 太陽光パネルメーカーのカナディアン・ソーラーは7月18日、日本で4カ所・合計出力52.5MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)が稼働を開始したと発表した。

 熊本県益城町では、出力47.7MWのメガソーラーが6月に運転を開始した。

 同社製の高効率タイプのパネル「MaxPower」を採用し、年間発電量は約5万7000MWhを見込んでいる。買取価格は36円/kWh(税抜き、以下同)で、九州電力に売電している。

 立地する益城町は、2016年4月に起きた熊本地震で、震度7の地震に2度も見舞われた。地震の際、出力47.7MWのメガソーラーは土木工事中の段階で、幸いにも、大きなダメージを受けなかったものの、一時的に施工を中断した(関連インタビュー)。

 甚大な被害を伴う地震に遭った地域に立地しながら、売電開始は、当初予定の2017年初から、約半年の遅れに留まった。

 この地震を受けて、益城町には、携帯型の太陽光発電システムを支援物資として提供している(関連ニュース)。

 今回、益城町での案件のほか、山形県朝日町で出力2.4MW、静岡県の田代で1.3MW、埼玉県の白石で1.1MWのメガソーラーも、それぞれ2017年3月に稼働を開始した。

 この3カ所の合計年間発電量は、約5429MWhを見込んでいる。買取価格は、32円/kWh、36円/kWh、27円/kWhとなっている。

 今回の4カ所の売電開始によって、日本における稼働済みの太陽光発電所の合計出力は112.7MWとなり、100MWを超えた。