英国の再生可能エネルギー開発事業者であるSolarcentury社は7月18日、アフリカ東部のエリトリアの2カ所で太陽光発電とLiイオン電池によるマイクログリッドのプロジェクトをスタートさせると発表した。

アフリカ東部のエリトリア地域の様子
アフリカ東部のエリトリア地域の様子
(出所:Solarcentury社)
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 同プロジェクトは、欧州連合(EU)と国連開発計画(UNDP)がエリトリアのインフラ整備を支援するもので、同国のエネルギー・鉱山省の管理のもと、Solarcentury社がマイクログリッドのEPC(設計・調達・施工)サービスを担当する。

 契約総額は570万ユーロで、同国北部の2地域(Areza、Maidma)で合計4万人に2.7MWの電力を供給する。両地域では電力インフラの整備が遅れており、現在は小型のディーゼル発電機で電力需要の一部を賄っている状況という。

 同社は今回のプロジェクトで、「太陽光ハイブリッド・システムによる低コストで高品質な電力を両地域に供給し、アフリカ全土の未電化地域に電気を供給するうえでのモデルケースにしたい」と意気込む。2018年初めまでにプロジェクトが完了する予定。

 1998年創業のSolarcentury社は、英国を拠点としてグローバルに再エネ開発プロジェクトを手がけている。これまでにもアフリカやメキシコでメガソーラー(大規模太陽光発電所)やマイクログリッドを建設した実績がある(関連記事1)(関連記事2)。