太陽光発電関連事業を手掛けるLooop(東京都文京区)は7月19日、自社の太陽光発電所に、直流入力電圧1500V対応のパワーコンディショナー(PCS)を導入すると発表した。

 米ゼネラル・エレクトリック(GE)製の直流入力電圧1500V対応機「LV5」を、茨城県の自社の太陽光発電所で採用する。1500V対応機の導入は、国内初となるとしている。

 メガソーラー(大規模太陽光発電所)の出力規模は拡大を続けていることから、今後、世界の多くのメガソーラーにおいて、直流側が1500Vに対応した設計になると見られる。

 従来、国内メガソーラーにおけるPCSの直流入力電圧は、600Vが一般的で、ここ数年1000Vが増えていた。それをさらに1500Vまで高電圧化することで、太陽光パネルを直列に接続する枚数を増やすことができる。

 これによって、直流側が600Vや1000Vの発電システムに比べて、電流のロスが減ってシステム効率が上がるだけでなく、接続箱の台数や、送電ケーブルの総延長が減り、導入コスト、ランニングコストともに低減するとしている。

 Looopでは、直流1500Vの発電システムをいち早く自社の発電所に導入し、運用していくことで、コスト削減の可能性、安定運用に向けて信頼性を検証し、顧客のメガソーラー開発への提案に生かしていくという。