米国の太陽光発電サービス大手であるSolarCity社は12日、大手電力事業者であるPacific Gas and Electric社(PG&E)と協力し、太陽光発電システムに加え、最先端のパワーコンディショナー(PCS)と定置型蓄電池を活用した分散電源の実証プロジェクトを行うと発表した。

 PG&E社は、サンフランシスコやフレズノ(Fresno)などカリフォルニア州の北部および中部で電気やガスを提供するエネルギー事業大手である。

 今回のプロジェクトでは、太陽光パネルにPCSや定置型蓄電池を組み合わせた分散電源を系統と協調して動作させるという。これによって、PG&E社は、系統の安定性や電力の品質の強化、太陽光による発電や電力の潮流管理の最適化について評価するとしている。

 SolarCity社は、分散電源を集約したポートフォリオを用意し、PG&E社の系統で柔軟性や制御性を増加させるといった形でも協力するという。

 SolarCity社の顧客のうち、サンノゼに居住する150世帯を選択し、PCSや定置型蓄電池を提供する。今年9月から開始し、2017年12月の終了を見込んでいる。