ホンダの米国法人であるAmerican Honda Motorは2017年7月14日(現地時間)、全面改良して2017年秋に発売する北米向け中型セダン「アコード」の概要を発表した(図1、2)。

北米向け新型「アコード」
図1 北米向け新型「アコード」
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 10代目となる新型車は現行の北米仕様車と同様、ガソリンエンジン車とハイブリッド車(HEV)を用意する。ガソリン車はエンジンをダウンサイジングして、燃費と走行性能を両立させた。HEVは排気量2.0Lで直列4気筒のアトキンソンサイクルエンジンに、改良した2モーター式ハイブリッド機構「i-MMD」を組み合わせる。ガソリン車に続き、2018年初めに発売する予定である。

新型「アコード」のリアビュー
図2 新型「アコード」のリアビュー
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 現行車は排気量3.5LでV型6気筒のNA(自然吸気)エンジンと、同2.4Lで直列4気筒のNAエンジンを搭載している。新型車では3.5Lエンジンを同2.0Lで直列4気筒の直噴ターボエンジンに、2.4Lエンジンを同1.5Lで直列4気筒の直噴ターボエンジンに変更する。2.0L直噴ターボエンジンには新開発の10速AT(自動変速機)を、1.5L直噴ターボエンジンにはCVT(無段変速機)を組み合わせる。

 2.0L直噴ターボエンジン車の最高出力は252hp(185kW)、最大トルクは273lb・ft(370N・m)で、現行の3.5Lエンジン車と同等である。一方、1.5L直噴ターボエンジン車の最高出力は192hp(141kW)、最大トルクは192lb・ft(260N・m)であり、現行の2.4Lエンジン車を上回る。