大規模な実証研究を対象とする「フェーズD」を創設
大規模な実証研究を対象とする「フェーズD」を創設
(出所:NEDO)
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 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は7月15日、「新エネルギーベンチャー技術革新事業」の一環として、新たに4分野・19テーマの委託・助成先を決定したと発表した。

 ベンチャー企業の活性化と、新エネルギーの自立的な発展を加速する目的のプロジェクトで、今回は、有望技術の実用化を後押しするため、大規模な実証研究を対象とする「フェーズD」を創設した。

 ベンチャー企業や中小企業と、自治体や大企業などとの連携も支援して実証を進める。期間は1~2年程度で、助成額は定額とし、7500万円~3億円としている。

 このフェーズDでは、3テーマを採択した。太陽光発電では、東京工業大学の研究成果の事業化を目指すベンチャー企業、SolarFlame(東京都港区)による「ジャイロ追尾型太陽光発電の大規模実証開発」が対象となっている。

 このほか、太陽光発電関連では、フェーズA(実証実験:期間は1年間以内、予算は1千万円以内/年、NEDOの負担率100%)の委託先として、「分散二軸追尾と散乱光併用集光により単位面積対高発電量である集光追尾太陽電池の開発」(委託先:サンマリオン、長岡技術科学大学)を採択した。

 フェーズB(基盤研究:1年間程度、5000万円以内/年、NEDOの負担率100%)の委託先として、「ハイブリッド太陽エネルギー回収システムのための技術開発」(委託先:アクトリー、石川県工業試験場 、東京大学)、「太陽光発電再生可能エネルギー発電対応の人工知能によるリアルタイム入札自動化技術の開発」(委託先:オプティマイザー、エネルギー・オプティマイザー)を採択した。

 フェーズC(実用化研究開発:1年間程度、5000万円以内/年、NEDOの助成率3分の2以内)の助成先として、「太陽電池伝導キャリア分光システム低コスト市販機の実用化開発」(助成先:VICインターナショナル)を採択した。