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太陽光で硫化水素を無害化し水素を製造、サウジで昭シェルなど

ソーラーフロンティアの太陽光パネルを利用

  • 工藤宗介=技術ライター
  • 2017/07/15 16:56
今年6月にJCCPとKAUSTは署名式を行った
(出所:JCCP)
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 昭和シェル石油グループは7月12日、サウジアラビアのアブドラ王立科学技術大学(KAUST)とJCCP(Japan Cooperation Center Petroleum)国際石油・ガス協力機関(東京都豊島区)が取り組む再エネによる水素製造プロジェクトに参加すると発表した。

 この事業は、「太陽光エネルギーを用いた硫化水素の分解による水素製造に関する共同事業」で、太陽光発電の電力を使って、有毒な硫化水素を電気化学的に分解・無害化し、硫黄と水素を得るシステムを開発する。実施期間は2017年4月から3年間の予定。KAUSTとJCCPの間で6月21日に事業実施協定書が締結された。

 サウジアラビア内の油田やガス田には高濃度の硫化水素が含まれており、安全操業や効率的な生産の観点から、硫化水素を分解・無害化する技術が求められていた。今回開発する技術は、硫化水素を無害化するのと同時に水素を得られるのが特徴。

 昭和シェル石油グループでは、ソーラーフロンティア(東京都港区)がCIS化合物型太陽光パネルを製造している。今回は、ソーラーフロンティアの太陽電池のほか、昭和シェル石油の中央研究所が人工光合成の研究で培った電気化学に関するノウハウを提供する。産油プロセスと組み合わせた新たな技術開発により、両国の友好関係に貢献するとともに、CIS化合物型太陽光パネルの応用範囲を拡大する。