運転中のイライラや疲労を推定する――。
脳波で人の感情を見極めるアルゴリズムを開発するベンチャー企業が、自動車業界で注目を集めている。創業3年目で、社員数がわずか5人のリトルソフトウェアだ。創業者の一人でCTO(最高技術責任者)の川原達夫氏は、「日本の自動車メーカーのほとんどから声がかかっている」と明かす。そのうち数社と共同研究しているようだ。
リトルソフトウェアは、市販の脳波センサーで測定したデータを基に、運転中の感情をリアルタイムで6種類に分類するアルゴリズムを開発した。「平常心」「眠気」「ヒヤリハット」「イライラ」「快適」「疲労」――である。リトルソフトウェアは、56種類の感情推定アルゴリズムを有する。そのうち、自動車の運転中の感情に焦点を当てたものが上記の6種類になる。