「SWP-19.8kW」
「SWP-19.8kW」
(出所:CPOWERグリーンエナジー)
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「SWP-19.8kW」の内部機構
「SWP-19.8kW」の内部機構
(出所:CPOWERグリーンエナジー)
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 CPOWERグリーンエナジー(東京都千代田区)は7月9日、デンマークSolid wind power社の小型風力発電機「SWP-19.8kW」が、日本海事協会(ClassNK)の風車認証(NK認証)を取得したと発表した。SWP-19.8kWは、日本市場向けに開発された小型風車で、FIT(20kW以下)に対応した設計が特徴。

 NK認証は、国際・国内基準(JSWTA国内業界規格、IEC、JISなど)の性能および安全性に関する要求事項への適合性を評価する(小型風車の場合)。経済産業省の固定価格買取制度(FIT)に適合するには、同認証を取得する必要がある。

 CPOWERグリーンエナジーは、2017年2月にSolid wind power社と輸入代理店契約を締結し、SWP-19.8kWを2017年3月から販売していた。大型風車でのノウハウを活用し、発電機、ギアボックス(増速機)、ブレーキなどを最適配置し、安定性・耐久性を確保した上で効率を高めたという。

 このほか、以下の特徴を掲げている。上下分割制振構造のナセルフレームで騒音発生を抑えた。油圧シリンダーをタワー下部に2本取り付け、容易にタワーを起倒できる。インストール時はすべての組み上げを完了させた後にタワーを起立させることができる。タワーを倒すことでタービンの整備を地上で行ったり、悪天候を回避することが可能という。

 遠隔監視システムは、Solid wind power社専用に開発、カスタマイズした。インターネットアクセスによる遠隔モニタリング、風車操作が可能。保守管理者はパソコンやタブレット、スマートフォンから容易に風車の状況を確認し、起動などを実行できるという。

 定格風速は10m/s。最大出力は19.8kW。年間発電量は風速5m/sで5万300kWh~同9m/sで8万2900kWh。ローター直径は14m、ハブ高さは18m。ナセル重さは1450kg、ローターは390kg、パワーコンディショナー(PCS)は360kg。価格はオープン。