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低動揺ブイを用いた洋上風況観測システムを開発、日本気象協会

  • 工藤宗介=技術ライター
  • 2017/07/12 18:32
  • 1/1ページ
■「BuoyLidar」外観(写真:日本気象協会のニュースリリースより)
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 日本気象協会は2017年7月11日、洋上風況観測システム「BuoyLidar(ブイライダー)」(愛称:SEAHORSE〔シーホース〕)を開発したと発表した(ニュースリリース)。海面の波浪に伴う揺れが少ない低動揺ブイ(Buoy)において、レーザー光の反射波を捉えて上空の風を計測するドップラーライダー(Lidar)を搭載した。

 これまでほとんど観測が行われていなかった洋上の高度50~150mの風況を測定できる。低動揺ブイは、直径20mの動揺抑制フィンを搭載し、波浪条件が厳しい海域でも波による動揺を抑えてブイの姿勢を安定的に保持する。ドップラーライダーは防塩・防水仕様で、動揺補正機能を備え海上のブイ上でも風況を取得できる。また、電源システムには、長期間安定的に電源供給できる燃料電池を採用した。

■洋上に設置したBuoyLidar(左)と設置作業の様子(右)(写真:日本気象協会のニュースリリースより)

 有効性を実証するため、2017年7月10日から山形県庄内沖において洋上風況の観測を開始した。今後1年間にわたって山形県庄内沖の風況観測データを取得し、洋上の空間的な風況を把握するための3次元風況シミュレーションを行う予定。

 日本で再生可能エネルギーを最大限導入するには、洋上風力発電の導入促進が必要不可欠になる。また、事業者が洋上風力の事業化を判断するには、洋上の風況を把握することが最も重要であり、洋上風況の観測にかかるコスト軽減が課題だった。

 環境省「平成28年度CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」に採択された「洋上風況の観測システム及び推定に関する技術開発・実証事業」の一環。洋上に観測鉄塔を建設する従来手法では10億円以上かかっていた洋上風況観測にかかるコストを、10分の1程度まで削減することを目指す。

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