シーディーアイCEOの岡本氏と豊橋市長
シーディーアイCEOの岡本氏と豊橋市長
[画像のクリックで拡大表示]

 シーディーアイは、愛知県豊橋市と共同研究を行う協定を2017年7月10日に締結、人工知能を利用したケアプラン作成の実証プロジェクトを開始する。豊橋市が匿名加工した介護保健データを基に、シーディーアイが提供する人工知能により自立支援型のケアプランを策定。ケアマネジャーが利用者の個別状態に合わせて調整した上で提供していく。

 シーディーアイは人工知能による自立支援を促進するケアマネジメントの開発・実用化を目指して2017年3月に設立された新会社。産業革新機構とセントケア・ホールディング、日揮、介護サービス事業者のツクイ、こうほうえんが共同出資し、介護サービス分野における共同開発コンソーシアムとして事業活動を展開している(関連記事)

 今回の実証事業では、豊橋市が2009年度から2016年度までの介護保健データを匿名加工して提供し、そのデータをシーディーアイが開発したケアプラン策定のための人工知能が学習して、自立支援型ケアプランを作成する。作成されたケアプランをケアマネジャーが確認し、利用者に合わせて調整して適用。3カ月後に利用者の満足度や身体状況の改善度、ケアマネジャーの業務の変化などを調査する。この事業は厚生労働省「平成29年度老人保健健康増進等事業」への応募を予定しているという。

 また、自立支援の普及啓発における協働事業として、市民向けに自立支援に関するセミナー「(仮)介護保険法から読み解く自分らしい生活とは?」(2017年8月28日、豊橋市公会堂)、同年9月に介護・医療・福祉専門職向けの自立支援に関するセミナーを開催する予定である。