太陽光のスペクトルにほぼ一致するという白色LEDを、韓国Seoul Semiconductor社と東芝マテリアルが共同で開発した(日本語ニュースリリース)。このLEDは「SunLike」という製品名でSeoul Semiconductorから発売する予定。

 SunLikeは、東芝マテリアルの「TRI-R」技術と、Seoul SemiconductorのLED技術を組み合わせて開発された。TRI-Rは、太陽光に近いスペクトルで発光する白色LEDの技術である。一般的な白色LEDは青色LEDをベースにするが、TRI-Rでは深紫色LEDをベースにする。深紫色LEDの光を3つの蛍光体に通して白色を作る。これで、青色LEDベースの白色LEDに付いて回る「ブルーライトの副作用」をなくす。

TRI-R技術(左)と一般的な白色LED技術(右) TRI-Rは発光スペクトルが太陽光に近い。一方、一般的な白色LEDでは青色が強く、ブルーライトの悪影響が問題になるという。東芝マテリアルとSeoul Semiconductorのスライド。
TRI-R技術(左)と一般的な白色LED技術(右) TRI-Rは発光スペクトルが太陽光に近い。一方、一般的な白色LEDでは青色が強く、ブルーライトの悪影響が問題になるという。東芝マテリアルとSeoul Semiconductorのスライド。
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この記事の掲載当初、本文第1段落(要点を除く)の冒頭にあった「SunLine」は「SunLike」の誤りでした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。