「福島工場」の外観
「福島工場」の外観
(出所:日経BP)
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竣工式の様子
竣工式の様子
(出所:日経BP)
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屋根上のメガソーラー
屋根上のメガソーラー
(出所:日経BP)
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TMEIC製の蓄電池システムを採用
TMEIC製の蓄電池システムを採用
(出所:日経BP)
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 「Japan Solar」のブランドで太陽光パネルを製造・販売するアンフィニ(大阪市浪速区)は7月6日、福島県楢葉町に新たな生産拠点「福島工場」を建設、竣工式を開催した。

 結晶シリコン型の太陽光パネルを生産する。まず、国内向けに年産100MW程度を目標にしており、将来的に海外向けも含めて最大で年産300MWを見据えている。セル(発電素子)60枚の標準品の場合、約300W/枚の高出力タイプを主体とする方針。

 竣工式には、同社関係者のほか、福島県の泉利行副知事や楢原町の松本幸英町長、楢原町議会の青木基議長など約100人が参列した。

 アンフィニの親川智行代表は、「信頼性の高い太陽光パネルを福島から世界に発信したい。被災地で仕事の場を増やすことで、少しでも復興を支援したい」とあいさつした。新工場では、従業員約80人のうち、68人を福島県内で採用したという。

 新工場では、サッカー場やバスケットボール場など、社員のレクリエーション施設も充実させており、「太陽光パネルとともに、福島の地で世界に羽ばたく人材育成も目指したい」(親川代表)としている。

 同社では、栃木県大田原市の工場で年間に約80MWのパネルを生産しており、新工場の稼働で、生産能力は3~5倍になる。同社では、固定価格買取制度(FIT)の後を睨んだ自家消費市場などを想定した販売戦略を立てており、新工場もそれに対応したもの。

 外部からセルを調達し、同工場でパネル(モジュール)に組み上げる。複数セルを電極で直列・並列の回路を形成し、封止材とガラス、バックシートを積層してラミネートし、四隅をフレームでカバーする。フルオートメーションの最新鋭の製造装置を導入した。