DIC北陸工場
DIC北陸工場
(出所:DIC)
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 DICは7月5日、合成樹脂を生産する北陸工場(石川県白山市)に、木質チップを燃料とするバイオマスボイラー1基を新規導入すると発表した。

 同社グループでは、地球温暖化防止に向けた二酸化炭素(CO2)排出量削減の取り組みとして、鹿島工場(茨城県神栖市)のバイオマスボイラー(発電電力4000kW+発生蒸気30t/h)のほか、風力発電(2300kW×2基)、太陽光発電(100kW)など、再生可能エネルギーの導入を進めてきた。今回の施策もその一環。

 北陸工場では、これまでも工場内に使用する燃料を重油から天然ガスに全量置換することで、CO2排出量を約10%(絶対量)削減してきた。今回、液化天然ガスボイラーの機能の一部をバイオマスボイラーに切り替えることで、さらにCO2排出量を約12%削減する。

 同社グループでは、2016年度から「温室効果ガスの排出量(絶対量)を毎年1%削減し、2020年までに2013年を基準に7%削減」とする中期目標を設定している。今回のバイオマスボイラーの効果は、同社グループ全体の2013年比で0.3%削減に相当するという。