マスカスタマイゼーションとサービスを目指す──。ダイキン工業は2017年7月7日、工場のIoT(Internet of Things)化の将来像を明らかにした。マスカスタマイゼーションは「個別大量生産」とも呼ばれ、大量生産と受注生産の特徴を掛け合わせた考え方。個々の顧客のニーズを満たす製品を、工業的に成り立つ製造コストに抑えながら造る新しいものづくりの方法だ。このマスカスタマイゼーションと、製品を販売した後のアフターサービス(以下、サービス)を実現することで、将来的に、同社は「付加価値の高い製品やサービスを提供することで単価を上げ、いわゆる“薄利多売”の発想から脱却する」(ダイキン工業空調生産本部長 堺製作所長 PL・品質担当 執行役員の神野仁志氏)(図)。
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