日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が2017年7月6日に発表した2017年上期(1~6月)の車名別新車販売台数によると、ホンダの軽自動車「N-BOX」が初の首位となった。2位はトヨタ自動車の「プリウス」、3位は日産自動車の「ノート」だった。

 首位のN-BOXは発売から5年半以上が過ぎ、今秋に全面改良される予定だ。モデル末期でありながら、広い車内空間や使い勝手の良さが子育て中の女性などに支持され、順調に販売台数を増やした(図1)。

モデル末期でも売れる「N-BOX」
図1 モデル末期でも売れる「N-BOX」
[画像のクリックで拡大表示]

 2位のプリウスは2015年12月の新型車の投入で2016年上期の販売は好調だったが、その反動で2017年上期の販売台数は前年同期に比べて36.0%減少した。しかし、2017年2月に発売した新型プラグインハイブリッド車(PHEV)「プリウスPHV」の販売が好調で2位を維持した(図2)。

PHEVの販売が好調な「プリウス」
図2 PHEVの販売が好調な「プリウス」
[画像のクリックで拡大表示]

 3位のノートは、新しい電動パワートレーン「e-POWER」を搭載した部分改良車が、販売の増加に寄与した。5位以下では、9位に入ったホンダの「フリード」の好調な販売が続く。ハイブリッドシステムを刷新して燃費を良くしたことや、広い室内空間を確保して5ナンバーサイズのミニバンとしての使い勝手を良くしたことなどが販売増加に寄与した。

 なお、2017年上期の新車販売上位10車種は以下の通りである(カッコ内は前年同期比、※は軽自動車)。

2017年1~6月メーカー名車種名販売台数
1位ホンダN-BOX10万6231台(+10.7%)※
2位トヨタプリウス9万1246台(-36.0%)
3位日産ノート8万4211台(+63.3%)
4位ダイハツタント8万607台(-9.8%)※
5位トヨタC-HR7万9303台(──)
6位日産デイズ7万6707台(+49.3%)※
7位ダイハツムーヴ7万2167台(+74.0%)※
8位トヨタアクア6万4168台(-28.2%)
9位ホンダフリード6万1057台(+235.7%)
10位スズキスペーシア5万7763台(+36.9%)※