総合1位の「プリウス」
図1 総合1位の「プリウス」
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総合2位は「N-BOX」
図2 総合2位は「N-BOX」
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「デイズ」は総合9位
図3 「デイズ」は総合9位
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総合で7位、6月は10位の「アルト」
図4 総合で7位、6月は10位の「アルト」
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 日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が2016年7月6日に発表した2016年上期(1~6月)の車名別新車販売台数によると、トヨタ自動車のハイブリッド車(HEV)「プリウス」が首位となった(図1)。2位はホンダの軽自動車「N-BOX」だった(図2)。上位10車種のうち5車種が軽自動車である。

 2016年上期の国内の新車販売台数は前年同期に比べて4.8%減少の254万7345台であり、2年連続で前年実績を下回った。今回の車名別ランキングでも上位10車種のうち前年同期に比べて販売台数を増やしたのはトヨタとダイハツ工業の3車種にとどまり、販売不振が続く国内市場を象徴する結果となった。

燃費不正問題の影響で、軽自動車の販売が大きく落ち込んだ。三菱自動車の「eK」は同33.9%減少の1万6260台にとどまった。同社からOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受けている日産自動車の「デイズ」は9位に入ったが、同41.2%の大幅減少だった(図3)。

 一方、スズキの「アルト」は7位に食い込み、販売台数は同8.2%減少の5万5736台だった(図4)。三菱と日産は4月に発覚した燃費不正を受けて、6月まで販売を停止していた。これに対してスズキは6月の不正発覚後も販売を続けており、上期の累計では2社よりも販売台数の落ち込みが少なかったようだ。

なお、2016年上期の新車販売上位10車種は以下の通りである(カッコ内は前年同期比、※は軽自動車)。

表 2016年上期の上位10車種
2016年上期メーカー名車種名販売台数
1位トヨタプリウス14万2562台(99.7%)
2位ホンダN-BOX9万5991台(-10.3%)※
3位トヨタアクア8万9409台(-26.3%)
4位ダイハツタント8万9361台(2.0%)※
5位トヨタシエンタ6万1054台(700.4%)
6位ホンダフィット5万8672台(-13.1%)
7位スズキアルト5万5736台(-8.2%)※
8位日産ノート5万1575台(-5.3%)
9位日産デイズ5万1370台(-41.2%)※
10位ホンダN-WGN4万7479台(-15.6%)※