ググラー・ウオーター・タービンズの水車
ググラー・ウオーター・タービンズの水車
(出所:ググラー・ウオーター・タービンズ)
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 太陽光発電などの開発会社である自然電力(福岡市中央区)は6月28日、オーストリアの水車メーカー、ググラー・ウオーター・タービンズ(GUGLER Water Turbines)社と、小水力発電事業に関する業務提携の協議を進めていると発表した。

 自然電力は、太陽光に加え、2015年から風力・小水力事業にも乗り出している。同社では、小水力発電事業を早期に拡大するため、この分野で先行する欧州で実績のあるパートナー企業を探してきた。一方、ググラー社も日本市場への本格進出を検討していた。

 自然電力は、ググラー社との業務提携により、欧州などで実績のある小水力発電用の水車機器とエンジニアリング技術を日本市場に導入する。特に、多くの需要が見込まれる100kW以上の水車については、ググラー社から日本への輸入及び再販売を自然電力が優先的に受け持つ計画という。

 ググラー社は、5kW~20MWの小水力発電に適したカプラン水車、フランシス水車、ペルトン水車といった各タイプの製品ラインナップを持つ。小水力発電に必要な電気・機械装置を世界各地に提供しており、水車の供給実績は 800 基を超えているという。

 自然電力では、「起伏に富み、降水量の多い日本に、小水力発電は適しているが、水車の供給不足などにより、事業化が進みにくかった」とみている。