排泄予知デバイス「DFree」
排泄予知デバイス「DFree」
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 排泄予知デバイス「DFree」の開発を手掛けるヘルスケアスタートアップのトリプル・ダブリュー・ジャパンは、約5億円の資金調達を実施した。まず、鴻海ベンチャー投資のパートナーである2020をリードインベスターに、iSGSインベストメントワークス、大和企業投資、みずほキャピタル、SBIインベストメントが運営する投資事業有限責任組合、リヴァンプの計6社を引受先とし、総額約4億円の第3者割当増資を実施。加えて、みずほ銀行と日本政策金融公庫から、総額で最大1億円の借入を行う。

 今回の資金調達により、DFreeの開発推進の他、グローバル展開を見据えて鴻海精密工業グループとの戦略的パートナーシップの構築を検討する。具体的には、DFreeのグローバル展開に向けた開発および量産体制の整備、販売支援に関する支援を期待するとしている。

 DFreeは、超音波センサーを内蔵した小型ウエアラブルデバイス(関連記事)。専用テープやベルト型装着補助具を使用して下腹部に装着。スマートフォンのアプリとBluetooth連携することで、排泄・排尿までの目安時間を事前に知らせてくれる。現在は、排尿を予知する機能の開発が完了しており、「DFree(β版)」を用いて、地方自治体や大手介護施設と連携したトライアルを実施している。このトライアルの結果を踏まえ、量産に向けた調整を行い、介護施設向けの排泄ケアパッケージサービスとして販売する予定という。