秋田バイオガス発電所
秋田バイオガス発電所
(出所:日立造船)
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 日立造船は6月26日、秋田市内に「秋田バイオガス発電所」が竣工したと発表した。同社グループでバイオマス発電事業を行うナチュラルエナジージャパン(秋田市)が建設した。

 同発電所は、秋田市内のホテル、飲食店、食品加工会社、学校、病院などの事業系食品廃棄物を原料として活用する。高速でメタン発酵させる独自技術「生ごみの無希釈二相循環式メタン発酵システム(WTMシステム)」によりバイオガスを生成して発電する。発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)を使って売電する。

 原料となる食品廃棄物の処理能力は1日当たり50t。定格出力は730kW。年間発電量は約523万kWhで約1600世帯分の年間電力消費量に相当する。CO2削減量は年間2544tで約500世帯分に相当する。総事業費は約30億円。本稼働は2017年8月下旬の予定。

 日立造船は、今回のバイオマス発電事業に関し、「食品循環資源の再生利用と、天候や時間帯に左右されない安定的な地域電源を目指す地域貢献的なプロジェクト」と、位置付けている。