太陽光パネル陸屋根専用架台「X-3」
太陽光パネル陸屋根専用架台「X-3」
(出所:エクソル)
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 エクソル(京都市)は6月26日、太陽光パネルの陸屋根専用架台「X-3(エックススリー)」の販売を開始したと発表した。低角度・低背構造の置き基礎架台で、建物の外観を損なわず屋根に穴を開けずに設置できるという。価格は1kWあたり2万円前後(架台のみ)。販売目標は年間3~5MW程度。

 コンビニエンスストアやショッピングモール、工場など、屋根を傷つけたくない陸屋根住宅や事業所などに向く。

 設置角度3度と水平に近い角度による「さざ波設置」が可能で、アレイ間の影を気にせず間隔を詰めて配置できる。太陽光の入射角度による発電量の変化がほとんどないため、建物の立地方角による向きを気にせずに済むという。屋根スペースを最大限に利用できるため、接地面積あたりの発電量が高まるという。

 高さ29cm以下の低角度・低背構造で、建物の外観を損ないにくい。また、風による負荷が軽減されるため、構成部材の簡素化して軽量化でき、屋根への負担を軽減した。屋根に対して両面ブチルテープで固定する。屋根に穴を開けないため。雨漏りなどの恐れがなく、防水に関する保証が外れる心配がないとしている。

 特許出願中の「インサートロック方式」により、部材点数を従来製品より約28%削減するとともに、施工性を高めてトータルコストを約10%削減した。インサートロック方式は、太陽光パネルのアルミフレームにある固定用長穴に支柱金属の突起部を差し込み、押え金具で固定することでパネル同士を強固に締結できるという。

 部材点数は9種類328点で、設置面積は28.73m2、設置面積あたりの発電量は150W/m2、総重量は1321.8kg。設置可能高さは、基準風速38m/sで13m。