ルソン島に建設した63MWのメガソーラー
ルソン島に建設した63MWのメガソーラー
(出所: SMA Solar Technology)
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Solar Philippines社のLeandro Leviste CEO(中央)
Solar Philippines社のLeandro Leviste CEO(中央)
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 ドイツのパワーコンディショナー(PCS)大手、SMA Solar Technology社は22日、フィリピンに出力63MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「Calatagan Solar Farm」が完成し、3月から売電を開始したことを同社の公式ブログで明らかにした。

 同メガソーラーは、ルソン島で最大になるという。

 このプロジェクトでは、同国ルソン島西部のバタンガス(Batangas)州にある約160haの土地に20万枚以上のt太陽光パネルを設置した。PCSにはSMA製を採用している。総工費は、約1億2000万ドル。

 既に同地域の系統に連系され、バタンガス州西部の全域に電力を供給しているという。

 フィリピンのSolar Philippines社が建設した。施工にあたって約2500人の作業者を雇用し、完成後も約100人が現地に留まり、メガソーラーの保守や運用を行うという。クリーンなエネルギーだけでなく雇用の面でも貢献するとしている。

 Solar Philippines社は、産業用だけでなく住宅用太陽光発電事業も手掛けている。同社の公式サイトによると、目標はフィリピンにある屋根のすべてに太陽光パネルを設置することである。

 最高経営責任者(CEO)は、23歳と若いLeandro Leviste氏。同氏は、米テスラ・モーターズ社のイーロン・マスクCEOのような経営者となることを目標としており、フィリピン経済界でも注目されつつあるという。

 フィリピンでは電力需要に供給が追い付いておらず、石炭火力発電所の増設が進められている。一方で、同国政府が策定している固定価格買取制度を活用したメガソーラーの建設も次第に増加しつつある(関連記事)。