米サンパワー(SunPower)は27日、シリコン系太陽光パネルの変換効率で、研究開発レベルとしてこれまでの世界最高記録を上回る24.1%を達成したと発表した。

 今回の成果は、研究開発レベルで平均効率25%の太陽電池セルを用い、同社が市販している「X-シリーズ」の構造で製作したパネルで実現したもの。

 太陽光パネルの面積は1万1310.1cm2(開口領域)、出力は272.5Wだったという。米エネルギー省(DOE)の国立再生可能エネルギー研究所(NREL)が評価した結果、24.1%の変換効率を記録したとしている。

 従来のシリコン系太陽光パネルの変換効率の最高記録は、パナソニックが2016年3月に発表していた23.8%だった(関連記事)。サンパワーは、今回この記録を0.3ポイント上回った。

 サンパワーとしては今年2月に22.8%の変換効率を達成していたが、今回同社自身とパナソニックによる記録の両方を上回った。

 同社は、今回、どのような技術によって変換効率の最高記録を達成したのか、詳細について公表していない。「X-シリーズ」との記述からは、単結晶シリコンの太陽電池セルでバックコンタクト構造を踏襲しているとみられる。