建材一体型モジュールのイメージ
建材一体型モジュールのイメージ
(出所:NEDO)
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壁面に垂直に設置する工法のイメージ
壁面に垂直に設置する工法のイメージ
(出所:NEDO)
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 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は6月26日、太陽光発電の発電コストのさらなる削減を目指して、BOSコスト(太陽光モジュールを除く周辺機器、工事などのシステム費用)削減を目指す2テーマ、発電量10%向上を目指す2テーマの合計4テーマの研究開発を開始したと発表した。

 2014~18年の5年間の計画で進める「太陽光発電システム効率向上・維持管理技術開発プロジェクト」において追加公募を行い、実施期間を2年間として4テーマを新たに採択した。これらの採択テーマの技術開発を通じ、固定価格買取制度(FIT)に頼らない太陽光発電の普及を目指す。

 BOSコスト削減では、10kW未満の住宅用で2019年にシステムコスト30.8万円/kW以下、10kW以上の非住宅用で2020年に同20.2万円/kW以下を実現する技術開発を行う。採択テーマ「長寿命モジュール対応の低コスト太陽光発電システムの開発、実証」の委託予定先は三洋電機(大阪府大東市)。「新建材一体型モジュール+高耐久化によるBOSコストの削減」はカネカ。

 システム効率向上では、BOSコストは現状の水準を維持しつつ、システム全体での発電量を10%以上向上する技術開発を行う。採択テーマ「内部反射型効率向上・規格化壁面設置太陽光発電システムの開発」の委託予定先はカネカ。「多雪地域用非常電源機能付き太陽光発電システムの高効率化・低コスト化」は公害技術センター(長野県松本市)。