稼働した「むかわ太陽光発電所」
稼働した「むかわ太陽光発電所」
(出所:CSS)
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 北海道を中心に風力や太陽光発電事業を開発・運営するCSS(札幌市中央区)は6月23日、北海道勇払郡むかわ町に建設した出力約19MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「むかわ太陽光発電所」の竣工式を開催した。今年3月に稼働していた。

 大学を誘致する計画が頓挫し、遊休地となっていた用地を活用した。CSSがSPC(特定目的会社)「北海道ソーラーマネジメント」を設立し、事業主体とした。敷地100haのうち約30haに太陽光パネルを設置し、残りの70haは林地として、森林再生事業や有機農業で活用する。年間発電量は約2万MWhを見込む。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは東光電気工事が担当し、太陽光パネルは中国インリー・グリーンエナジー社製、パワーコンディショナー(PCS)はSMAソーラーテクノロジー製を採用した。

 CSSは、発電量の遠隔監視システムを独自開発しており、むかわ町のサイトを含め同社の運営する4カ所のメガソーラーと17カ所の屋根上太陽光発電設備に導入している。発電量の監視のほか、蓄積したデータを分析することで、不具合の影響などを自動的に見つける機能もあるという。「イールド ビジョン(Yield Vision)」との名称で、他社サイトへの診断サービスの提供も開始している。