出力1.5MW、出力電圧は22kV、6.6kVに対応
出力1.5MW、出力電圧は22kV、6.6kVに対応
(出所:Wave Energy)
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PCSを遠隔制御
PCSを遠隔制御
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 Wave Energy(東京都港区)は6月28日、特別高圧送電線に連系するメガソーラー(大規模太陽光発電所)向けに、受変電設備一体型のパワーコンディショナー(PCS)などを発表した。

 特別高圧向けの受変電設備一体型PCS「SOLAR SPEC MEGA」は、出力は1.5MWで、出力電圧は22kV、または、6.6kVに対応している。

 特別高圧送電線に連系するメガソーラーは、敷地が広くなるために、連系点までの送電中の損失が事業性に大きく影響する。送電距離の総延長を短くするとともに、より高い電圧で送電することが、この損失を低減するために有効な手法となっている。

 こうした需要に対応したもの。従来は、PCSの隣に、送電電圧をあげるための22kVや6.6kVの昇圧変圧器を置く方法が多く採用されてきた。この昇圧変圧器まで一体化した。

 出力1.5MWのPCSは、出力750kW・入力電圧1000V対応機を2台組み合わせて構成している。

 また、特別高圧や高圧送電線に連系する太陽光発電所向けに、PCSの遠隔制御機能などのシステム「SOLAR WATCH」も発表した。

 連系先の電力網の停電時などに、太陽光発電所の連系が解列された場合、電気主任技術者が発電所に向かい、異常の有無を確認した後、電力会社と打ち合わせながら再連系する必要がある。

 今回の「SOLAR WATCH」は、発電設備のあらゆる情報を取り込んでおり、異常の有無を遠隔で確認できる上、遠隔でPCSを停止・再起動できる機能を持つ。このため、発電所に行かず、遠隔監視・制御によって復旧でき、売電損失を最小限に抑えることが可能としている。

 電力会社から、発電の停止を要求された場合にも、即座に対応できる。