キヤノンは、ネットワークカメラの映像から、人物の年齢層や性別を推定するソフトウエア「Profile Analyzer Version 1.0」を2017年6月30日に発売する。あわせて、ネットワークカメラの画像から人数をカウントするソフトウエア「People Counter Version 1.0」(関連記事)の機能を拡張する新製品3種類を順次発売する。価格はすべてオープン。

Profile Analyzerの解析画面。右側の小窓に直近の6人の顔写真と推定結果が表示される。(図:キヤノンマーケティングジャパン)
Profile Analyzerの解析画面。右側の小窓に直近の6人の顔写真と推定結果が表示される。(図:キヤノンマーケティングジャパン)
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 Profile Analyzerは、ネットワークカメラのライブ映像から、年齢層(0~2歳、3~9歳、10代、20代、30代、40代、50代、60歳以上)と性別を推定する。検出可能な人数は1分あたり30人以下。ライブ映像から複数枚の顔画像を抽出して、最も正面を向いている顔の画像を使用することで、「人が見て推定するのと同程度」の精度を実現したという。推定結果は、年齢層と性別を所定時間ごとに集計してCSV形式で出力し、マーケティング分析などに活用する。なお、Profile Analyzerでは、直近に推定した6人の顔画像がシステム上に表示されるものの、プライバシー保護の観点から保存しない。

Profile Analyzerの集計例(図:キヤノンマーケティングジャパン)
Profile Analyzerの集計例(図:キヤノンマーケティングジャパン)
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 また、Profile Analyzerについては、1~3か月の期間限定で利用可能な「レポートサービス」を提供する。ネットワークカメラやパソコンなど、必要な機材の貸し出しと、設置・設定・映像解析をグループ会社のキヤノンシステムアンドサポートがワンストップで行う。本格導入に向けて試用したいユーザーや、小売店でのキャンペーン実施といった特定期間のみデータ分析を行いたいユーザーに向ける。