常陸那珂火力発電所
常陸那珂火力発電所
(出所:東京電力フュエル&パワー)
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木質ペレット燃料
木質ペレット燃料
(出所:東京電力フュエル&パワー)
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 東京電力フュエル&パワー(東電FP)は6月22日、茨城県東海村の常陸那珂火力発電所・1号機において、地球温暖化対策の一環として木質バイオマス燃料を用いた発電を開始したと発表した。同社の火力発電所でバイオマス燃料を導入するのは初めて。

 同発電所1号機は定格出力100万kWの石炭火力。木くずなどを圧縮成型した木質ペレットを最大3%の割合で石炭に混焼する。これにより石炭の消費量を削減できる。

 バイオマス分のCO2排出量は、カーボンニュートラル(炭素中立)の考え方により、温暖化対策となる。木質ペレットはベトナム産を輸入する。

 今秋には、2号機の石炭火力(出力:100万kW)でも木質バイオマス燃料を最大4.5%混焼する予定。両プラント合計で年間約8万tの石炭消費量の削減および約22万tのCO2排出量を削減できる見込み。