米国のCS(顧客満足度)に関する調査会社であるJ.D.Power and Associates社は、同国における2016年の自動車初期品質調査(Initial Quality Study: IQS)の結果を発表した。ブランド別では初めて韓国のKiaが首位となった(図1)。J.D.Power社がIQS調査を始めてから30年、大衆車ブランドが品質で首位になったのは27年ぶりという。

図1 2016年米国自動車初期品質調査(IQS)ブランド別ランキング
図1 2016年米国自動車初期品質調査(IQS)ブランド別ランキング
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 この調査は米国市場で新車を購入もしくはリース契約した8万人以上を対象に、購入・リース後の90日間に消費者が経験した8分野233項目の不具合を調べたもの。100台当たりの不具合数をPP100としてスコア化した。スコアが小さいほど不具合が少なく、初期品質が高い。

 2016年の平均スコアは105 PP100で、2015年より6%向上した。調査した8分野すべてで改善している。2015年の調査から最も改善したブランドは米国のChryslerとJeepで100台当たりの不具合を28件減らした。また、平均すると大衆車ブランド(104 PP100)の方が高級車ブランド(108 PP100)より不具合が少なかった。