赤ちゃんの便秘をチェックするシステムの活用イメージ
赤ちゃんの便秘をチェックするシステムの活用イメージ
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 富士通九州システムサービスは、赤ちゃんの便秘チェックに関する実証実験を、日本トイレ研究所と協働で実施する。同研究所は、「トイレ」を通して社会をより良い方向へ変えていくことをコンセプトしたNPO法人。富士通九州システムサービスは、IT業界では初めて同研究所に加盟した。

 日本トイレ研究所への相談内容によれば、便秘を発症する赤ちゃんが0歳児に多い傾向にあるとのこと。保護者は情報が不十分のため子供の便秘に気づかず、排便状態の悪化を見過ごしている可能性があるという。そこで今回の実証実験では、「保護者とシステム」と「システムと医師」をつなぐSNSシステムを構築。ディープラーニング画像解析技術を活用して赤ちゃんの便を保護者の代わりにチェック。排便状態を見守り、赤ちゃんの健康サポートを目指すとしている。

 実証実験の第1段階では、保護者はスマートフォンで赤ちゃんの便を撮影し、SNSシステムを通してその画像をニフティクラウドへ送信する。次に、医師が便の画像データを確認し、便の健康状態を分類・登録する。その後、保護者は結果を確認できる。

 第2段階では、ニフティクラウドに蓄積された便の画像データをもとにAIが便の状態の分類し、その結果を医師に提案。医師はその提案をもとに分類を決定すると、保護者が結果を確認できる。このAIの分類によって、医師の負担は大幅に軽減されるという。