国際航業の「3次元空間解析クラウドサービス」
国際航業の「3次元空間解析クラウドサービス」
(出所:国際航業)
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 日本アジアグループは6月23日、傘下の国際航業(東京都千代田区)が、オリックス・レンテック(東京都品川区)と、ドローン(無人小型飛行体)に関する相互販促協力契約を締結したと発表した。

 両社がそれぞれ手掛けているドローン関連サービスを融合することにより、ドローンの調達から3次元データの作成、データの活用方法といったソリューション提案まで、ドローン関連事業において包括的なサポートの展開を目指すとしている。

 太陽光発電所の開発計画の立案や、運用中の太陽光パネル点検のほか、土木・建設におけるドローンによる撮影や測量の応用が拡大している中、機体の選定から調達、運用・保守までを含めて、安心できるサービスを提供できる企業が少ない状況にあるとしている。

 また、空撮画像からの3次元データの生成には、高度な知識や高額なソフトウェアが必要で、手軽に実現できない状況がある。こうした課題を解消できるサービスを展開していく。

 国際航業は、航空測量で培った技術を生かしたドローンの安全運航や3次元データ計測方法を教習するスクールの運営のほか、簡単に3次元データを作成できるクラウドコンピューティング上のサービスを手掛けている。

 オリックス・レンテックは、計測器のレンタルで培ってきたノウハウを生かし、ドローンの機体の販売やレンタルのサービスを展開している。

 今回の提携によって、オリックス・レンテックからドローンを購入・レンタルした顧客に対して、国際航業の「3次元空間解析クラウドサービス」基本料金の最長1年分(1ライセンスあたり月5000円×12カ月)を、無料で提供する。

 両社は今後、建設や農業、インフラ整備、エンターテイメントなどさまざまな分野において、ドローンの活用の拡大を支えていくとしている。