「NTNマイクロ水車」
「NTNマイクロ水車」
(出所:NTN)
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 NTNは6月22日、既存の水路に置くだけで使用できる独立電源型の小水力発電装置「NTNマイクロ水車」を7月から販売を開始すると発表した。地域密着型の発電として、害獣防止柵や街灯などの電源に利用できる。価格は、90cmモデルで150万円から(税別)。

 水路を堰き止める従来の水力発電装置とは異なり、自然の流水でプロペラを回して発電できる仕組みで、工事負担が極めて少ないのが特徴という。発電した電力は蓄電池に貯める。翼型は60cmと90cmの2種類。定格出力は90cmモデル・流速2m/sの場合で1kW。推奨水路は幅100cm以上、水深100cm以上。

 先端部分が広い独自の翼形状を採用し、高効率な発電が可能としている。また、先端部が少し折り曲がったウイングレットにより、先端部で発生する渦を抑制し、エネルギーロスを軽減した。直列に複数台設置しても水の流れをほとんど妨げず、設置台数に応じた出力を得られる。

 販売目標は2025年度で50億円。NTNでは、新事業として再生可能エネルギーを活用する事業に取り組んでおり、2016年7月には風と太陽光で発電する「ハイブリッド街路灯」を発売した。今後も、再エネを用いた製品を開発し、地産地消型エネルギーの提案を行っていくとしている。