完成予想図
完成予想図
(出所:シャープ)
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 シャープは6月22日、タイの大手スーパーマーケットチェーン「Big C(ビッグシー)」の店舗や倉庫の屋根上に設置する太陽光発電システムを、同国の発電事業者Impact Solar社から受注したと発表した。Big Cオームヤイ店(ナコーンパトム県)やスクサワット店(サムットプラーカーン県)などの店舗および倉庫の屋根16カ所に太陽光発電を設置する。

 16カ所合計の出力規模は約16MW。年間に約2万1675MWhの発電量を見込み、温室効果ガス約6913tの排出抑制効果となる。7月から順次着工し、12月から順次運転を開始し、2018年度末までに全ての稼働を予定する。

 さらに、11カ所(合計約11MW)を追加し、合計27カ所への太陽光発電の設置を計画する。タイでは、経済成長に伴いエネルギー消費量が拡大しているが、その需要を賄うエネルギー源は、石油や天然ガスの割合が高く、エネルギー源の多様化や環境への負荷低減が課題となっている。

 環境省が実施する「二国間クレジット制度・資金支援事業のうち設備補助事業」の採択を受けて推進する。同事業では、二国間クレジット制度により日本のCO2排出量削減として計上することを前提に、事業者に対して低炭素技術の初期投資費用の上限2分の1まで設備補助を行う。