米国のCS(顧客満足度)に関する調査会社であるJ.D.Power and Associates社は2017年6月21日、同国における2017年の自動車初期品質調査(Initial Quality Study: IQS)の結果を発表した。ブランド別では韓国の「Kia」が2年連続の首位となり、2位には韓国Hyundai Motor社の高級車ブランド「Genesis」が入った。大衆車ブランドが高級車ブランドを上回ったのは、2006年と2016年に続き3回目である。

2017年米国ブランド別自動車初期品質調査
2017年米国ブランド別自動車初期品質調査
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 同調査は米国市場で2017年モデルの新車を購入もしくはリース契約した約8万人を対象に、購入・リース後の90日間に経験した8分野・233項目の不具合を調べたもの。100台当たりの不具合数を「PP100」としてスコア化した。スコアが小さいほど不具合が少なく、初期品質が高い。

 今回の調査では業界平均スコアが過去最高の97ポイントとなり、前年に比べて8%改善した。J.D.Power社は、「自動車メーカーが消費者からのフィードバックに応えた結果」とする。最近の車両は、不具合が発生し得る新装備や新機能が増えている。しかし実際に報告される不具合は少なく、不具合件数は過去3年間で大幅な改善が見られた。