三恵福知山バイオマス発電所
三恵福知山バイオマス発電所
(出所:三恵エナジー)
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 三恵エナジー(大阪市)は6月22日、日本初となる非食用パームオイルを燃料とするバイオマス発電所「三恵福知山バイオマス発電所」を京都府福知山市に建設したと発表した。6月30日に竣工式を行い、同日から正式に稼働する予定。

 パームオイル発電は、他の再生可能エネルギーと比較して、天候や時間帯の影響を受けずに稼働でき、安定した事業収益を見込めるという。加えて、土地や設備面でコンパクトなサイズで導入できるため、施設規模が同程度の太陽光発電と比べて約6倍の発電量を確保できるなどの利点があるという。

 これまで燃料の非食パームオイルの安定的な調達が実用化に向けた課題だった。今回、マレーシアとインドシナに良質な非食用パームオイルの調達ルートを確保し、発電事業の安定的な運営を実現した。発電容量は1.76MWで、約2600世帯分の電力を賄える。

 同社は今後、日本国内でパームオイル発電の普及促進を目指す。また、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)における設備認定の取得や電力申請のコンサルティング、燃料の安定調達に関するアドバイスなど、新規参入へのサポート事業も推進する。