クレジットでエネット供給分をオフセット

 地球応援プランも、基本的なサービス提供形態は変わらない。違いは、エネットが供給する電力のCO2排出量を、「J-クレジット」制度によるクレジットでカーボン・オフセットすることで、「CO2ゼロ」にすること。J-クレジット制度とは、温室効果ガスの追加的な排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する仕組みだ。

 日本エコシステムの石原敦夫・取締役企画開発部長は、「電力自由化で安値競争が起きているなか、じぶん電力を選択肢に入れる顧客は環境意識の高い人が多い。CO2排出量ゼロへのニーズもあると判断した」と説明する。

 東京電力の従量電灯Bを50Aで契約しており、月間使用電力量が424kWhの世帯の場合、電気料金は月額平均1万3000円。これを「じぶん電力」に切り替えると、屋根に4.08kWの太陽光を設置した場合で、1万2097円になる。地球応援プランは、基本料金がじぶん電力よりも100円高いため、1万2197円となる。
 
 「クレジットの調達価格は高く、確保できる量にも限りがあるが、今回のプランでの当初の契約目標は1万軒。この水準であれば量の確保は問題ない」(石原企画開発部長)としている。